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やまなみ11月号

本校の教育:各校の取り組みから        校長 堀井 重樹

 

堀井重樹校長
平成14年4月から文部科学省より本校へ派遣。大阪府教育委員会所属。

 


 季節の移ろいの少ないベイエリアにも静かな秋の訪れを感じます。夜長は,テレビのチャンネルを少し止めて,家族で読書を楽しんだり,共通の話題を見つけてしっかりとした日本語でコミュニケーションを図りたいものです。子ども達にとって,アメリカでの滞在期間が長くなればなるほど日本語が不確かなものとなり,ちょっとした会話の端々にも英語が混じるようになります。せめて補習校と家庭の中においては,正しい日本語力をしっかりつけたいですね。日本語そのものの保持や日本語による考え方の定着は,日頃の家族間の会話や読書,家庭学習の蓄積がそれを支える大きな力となります。補習校と家庭が両輪となって,子ども達の言語形成・言語学習をしっかり支えたいものです。

 さて,日本の教育改革のスピードはめまぐるしく,2〜3年も留守にすれば,浦島太郎に化してしまうほど,国の教育の方向も教育現場も変わり始めています。国際社会の中で,子ども達一人ひとりが,自分の力でしっかりと生きていくための教育づくりであるといえます。中央教育審議会は10月の7日に「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方法について」の答申を文科相に提出いたしました。8月の「審議の中間のまとめ」をさらに充実させたものです。この答申を受け年内にも新しい「学習指導要領」が告示され,来年度より各学校現場に適用されることとなります。

 答申のポイントは@学習指導要領の基準性の一層の明確化A必要な指導時間の確保B総合的な学習の一層の充実C個に応じた指導の一層の充実D全国的かつ総合的な学力調査の今後の在り方やその結果の活用等々となっています。学習指導要領も過去10年ごとの改訂から社会の変化に即応した機動力のある改訂となったわけです。3年もすれば,社会もその中に生きる人間の姿も生活も,無論,子ども達も変わって当たり前で,改善が10年間も放置されていたのがむしろ不思議なくらいです。芭蕉の俳諧用語に「不易流行」という言葉があります。日本人として変わってはならぬ永遠性を残しながら,その時代時代に即した教育の形を本補習校も取り入れていかなくてはなりません。

 以下,本年度の各校の取り組みをご紹介し,次年度の改善への弾みにしたいと考えております。

 2003年11月

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