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やまなみ1月号

平成16年 新年のごあいさつ

   

 『集団から学ぶ』            校長  堀井 重樹

 年末,小さなstormの後のNatural Bridges State Beachを訪ねた。越冬蝶Monarchsを見たかったからである。雨風がかなりきつかったのだろう。至る所に小枝が散乱していて,渚には流木が押し寄せていた。大きなState Parkではないが,きちんとRangerが配置され公園の管理と指導を担っている。ユーカリのグローブの狭間をぬってTrailが続いていた。そのTrailの奥から一匹二匹と蝶が舞い飛ぶ。一羽二羽の表現がこの場合は適切かもしれない。翅が雨後の朝日を受けクリスタルのように輝いていた。ふと頭上を見上げれば,小枝に,たわわにも蝶が群居している。翅を僅かにばたつかせながら,集団で何か話し合っているようにも思えた。昨夜のstormの話か,北に帰る道筋の相談か。一難乗り越えた後の強さを,群がる蝶から感じられて,その集団の有り様を思った。高め合い,励まし合いしながら一つの経験を共有したのであろう。越冬後は,その体験が力強い羽音となって,coastline 上を北へ2000 milesの旅に出る。

Cruzの Eucalyptusに集う Monarchs 子らと重ねる教育の森

 補習校の子ども達も集団でのふれあい,学び合いを求めている。さりげない友達との会話や交わりを明日の糧とし生きる上での力としている。補習校の教育はその部分を忘れてはならない。
 個が輝き,集団が輝く学校教育を本年も推進いたします。
 ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。


  『咲き誇れ』               事務局長 青柳 伸之

 新年明けましておめでとうございます。
 映画「ラスト・サムライ」を観た。前評判もよく,出演した日本人俳優が「日本人としてどこへ出しても恥ずかしくない映画」と絶賛するほどの作品。ハリウッドがサムライ・スピリット(武士道)をどんなふうに描くのだろうかと,非常に興味があった。
 大砲や機関銃など近代兵器を装備し,圧倒多数の軍隊で迫る新政府軍に対し,少数ながらも一致団結したサムライ軍団が勇敢に立ち向かう。無謀ともいえる戦いにあえて挑もうとするサムライ・スピリットに心を打たれる。闘わずして敵に迎合する道を選ぶより,勝てない戦と知りながら最後まで信念を貫き通すところに武士道の真髄がある。その魂は人々の心を動かし,やがて世界をも変える。
 戦で捕らえた敵をあやめることなく,話し合いを求めていくサムライの姿勢は,相手の心を理解し,受け入れようとする武士道精神の奥深さを説く。捕虜もまた,自然を尊び,人間らしく生きようとする武士道精神に共鳴する。

 美しく咲き誇る桜が舞い散る様は,人の心を打つ。たとえ短くとも精一杯生きる人生。大切なのは長さではなく,生涯をいかに生きたかにあるという。最後まで誇りを捨てずに信念を貫くこの映画のサムライたちの姿は,刹那に散る運命と知りながらも,散り際に舞上がる桜に似ていた。
 強い信念を持ち,誇りを重んじる日本文化の奥深さ。そんな心を子どもたちに伝えていきたい。日米和親条約締結150周年の節目。未来を担う子どもたちが,心の中の武士道精神を呼び覚まし,世界の掛け橋となってくれることを願って。                                 2004年 元旦


 『新年を迎えて』       小学部サンノゼ校教頭 夏越 伸一

 明けましておめでとうございます。
 週5日間の現地校での学習に加えて,さらに日本語補習校に通って来る子どもたちは,遊びに学習に,積極的に取り組み,実にバイタリティーにあふれています。そんな子どもたちと,ともに過ごせる喜びを新年を迎えた今,改めてかみしめております。と同時に,責任の重さを感じます。
 今年も子どもたちの明るい顔と声に満ち溢れ,楽しく学び合える学校を目指して,教職員一同,努力してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。


 『 新年のごあいさつ』       中高部サンノゼ校教頭 生田目 将 

 けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 私にとっての2003年は,母校に海外子女教育センター(現,国際教育センター)が存在したことで大学生の頃より夢であった「在外教育施設への従事」が叶う,とても幸福なそして大きな1年でした。
 今後も引き続き,「補習校の生徒たちのために」を念頭に本校教育活動へ取り組み,生徒たちがより多くのことを学べる中高部SJ校であるよう,教職員一同,努めて行きたいと思っています。


 『環境を変えるということ』  小学部サンフランシスコ校教頭 菅野 公司

 サンフランシスコ日本語補習校でお世話になってはや10ヶ月が過ぎようとしています。私自身,身の回りの環境の変化に戸惑いを覚える毎日です。大人の私でさえこの状態なのですから,海外に暮らす子ども達はさらに大きなストレスにさらされていることと思います。ただ一つ言えることは,環境の変化が人を成長させるということではないでしょうか。ぬるま湯に浸かっていて成長はのぞめません。
 年頭に当たり,子ども達の成長に負けないよう自分自身も日々少しでも成長し続けたいと願う今日この頃です。


『生徒達の朝の顔から』  中高部サンフランシスコ校教頭 齋藤 俊信

 朝,校門で見る生徒達の顔は,実にさまざまです。寝不足気味の顔。元気いっぱいの顔。疲れ気味の顔,等々。本当にさまざまな顔を見ることができます。月曜から金曜までの様子を伺い知ることもできます。また,一人ひとり違った背景を持って通学していることもわかります。
 だからこそ,週一回の貴重な時間をより充実したものにしてほしいといつも願っています。今年も,生徒達が少しでも充実した時間が過ごせるよう,努力していきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。


 2004年1月

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