|
|
サンフランシスコ日本語補習校通信 2007年度 第8号 2007年12月1日(土) |
|
個別懇談を終えて サンフランシスコ日本語補習校校長 植木進策 12月になりました。暦ではこの月を師走と言います。師走の意味は,「お坊さんを迎えて、お経を読んでもらう、お坊さんが忙しく走り回る月だから。」といわれています。しかし、これは後の世に庶民がつけた当て字のようで本当のところは定かではないようです。でも「師走」という言葉はうまくつけたものだと思います。現在ではどの月も同じように忙しいのですが,この言葉のおかげで、新しい年を迎えるに当たって色々なことをやり遂げなくてはという一種の改まった気持ちを持つ月のような気がします。 さて、学校ではさる10月、11月に個別懇談を実施いたしました。先生方には、常でも忙しい中ですが、個別懇談では、保護者の方とのお話の中でお互いの意志の疎通を図り、理解し合うことで、子どもにとってよりよい学校生活がおくれるようお願いしています。本校には現在1,100名以上の児童生徒がいます。当然、各授業日には多くのことがらが起こります。けんかをしたり、怪我をしたり、また、風邪を引いて保健室で休む子どももいます。これらのことがらについては、必要な場合には保護者の方に連絡をとっています。喧嘩などで指導が必要な場合は、保護者の方と協力しながら解決を図っていきます。しかし、全てがそううまく解決するわけではありません。時には、担任の先生の指導の仕方が適切でなかったのではないか、もう少し別の仕方があったのではないかといったお話が入ってきます。これは、土曜日1日の先生にとっては厳しいものがある場合があります。しかし、ものは考えようで、その時に、なかなか日頃できていない意志の疎通を図るチャンスでもあります。丁寧に対応することによって、お互いが理解し合い、その後にも、クラスにも良い影響を与えることもできるのです。 先生も同様です。いろいろなことがあります。急に仕事の都合で引っ越しをすることになったとか、家庭の事情でどうしてもしばらく休まないといけなくなったりとかいろいろです。けれども休み明けの先生の日誌に「しばらく休んだ後、初の出勤で緊張しましたが、生徒たちの『おかえり!』という明るい声と笑顔で、この仕事について本当に良かったと実感しました。」というようなことばを聞くとホッとします。また別の先生からは、「先週の保護者からの音読のコメントで、『現地校の宿題で、“あなたがアメリカに来た開拓民だったら何をしますか”という問題が出され、我が子は“大豆を持って行って育ててNative Americanに大豆のいろいろな食べ方を教えてあげる”と答えたそうです。(“姿を変える大豆”の単元をやったばかりで、)娘が日本の食文化のすばらしさを少し分かってくれたようです。』とおっしゃっていました。私→涙ぐみました。」とのコメントを受けました。やはり先生は子ども達から感動をもらい、また子どもは先生から感動をもらうようなそんな学校でありたいと思いました。 私はよく、「ピンチはチャンス。」という言葉を話します。一見して大変なことがらであっても、どこかに今までのものを良い方向に変えていく部分が、あるいはその芽が隠されているものです。「よし、物事は大変だけれども、チャンスをみつけ、良い方向に変えていくぞ。」という気持ちが、自らを前向きな方向に変え、気持ちも高まり、そのことが相手にも伝わっていくと思います。しかし、補習授業校の宿命でどうにもならないこともあります。それは、人員の少なさです。このことだけはどうすることもできません。このことについては、保護者会を通じて多大のご協力を頂いているところですが、これまでのご協力に感謝いたしますと共に、今後ともよろしくお願いいたします。 |
|